辞書無しでも
十分に理解できる易しい英語の本を
楽しく、速く読むこと。
- 国際多読教育学会(ERF)
「多読」とは比較的理解しやすい本を大量に読むという言語学習のアプローチです。 洋書を楽しみながら自然に英語力を向上させることができるため、 多くの人々にとって魅力的な学習手法となっています。
速く流暢に読むためには、読む素材は易しいものでなければなりません。 1ページに知らない単語がたくさんあると、読書に伴う目の動きが遅くなり、理解度が低くなります。 こうなると学校の「英文読解」のような読みになってしまいます。おそらく一般的な言語学習のイメージといえば、 この新出語彙・新出文法を見つけ、調べ、読む力を訓練する「精読」だと思います。
多読は精読と相補的な存在です。 多読では、文章を完全に理解することは大量の文章を読むことほど重要ではありません。 対象言語の語彙や構文に繰り返し触れることで、 その言語の単語が実際にどのように使われるのかを体得することができるのです。
そして、これらを長く楽しく続けるためのコツがまとめられ、「多読三原則」として提唱されています。
つまり、できるだけ英語を英語のまま読み、難しいところは前後の文脈から判断しようという教えです。 しかし、私を含め「分からない部分をそのままにしておけない!」という人も多いです。 一番大切なことは楽しく続けることなので、 ストーリーを楽しく読み進められる範囲で単語を調べるのは問題ありません。 ただしやはり読書というのはその世界に浸ることが醍醐味ですので 現実世界に何度も引き戻されては台無しになってしまう可能性もあります。 どうしてもの時だけ、など上手にバランスを取れるようになるまで自分のやり方を探してみてください。
多読には「グレイデッド・リーダー (Graded Reader: GR)」と呼ばれる特別に準備された本を利用することが多いです。 GRとは、学習者が理解しやすいように語彙や文法が管理され、 少しずつ難易度が上がっていくように「段階別 (graded)」に書かれているものです。
各社の発行するGRのシリーズは、6-8段階にレベル分けされていることが多く、 各レベルに、ほぼ同じ難易度の本が数十冊用意されており、 学習者がこれまで学習した知識やスキルの上にさらに一段ずつ積み上げていくのに役立ちます。
有名な作品や好きな作品の原作を読んでみたいというのは誰しもの夢であると思いますが、 ネイティブレベルの図書を読むのは、通常とても困難に感じられるはずです。 ネイティブ向けの本を楽に読めるようになるまではGRを読んだ方がいいでしょう。 例えばジョージ・オーウェルの「1984」を例にとると、 GRとして再話されたものと原作とでは読破に必要なエネルギーは全く異なります。
88900 words
13050 words
19465 words
24175 words
29800 words
31000 words
原作と様々なGRとの比較 (『1984』の例 )
重要なのは自分のレベルに合った洋書を選ぶことです。 Readcaseでは20を越えるGRシリーズを含め、全ての書籍が10段階でレベル分けされています。 自分のレベルを測定したら「本を探す」ページからレベル範囲を指定して検索してみましょう。 きっと興味のある本が見つけられるはずです。