「これはすばらしい!」。1922 年、古代エジプトの若きファラオ、ツタンカーメンの王墓を発掘したハワード・カーターは叫んだ。こうして、ツタンカーメンは、一躍世界にその名を知られることとなった。ツタンカーメンの生涯を、友人アジルの目を通して描いた1 編。アジルは幼少の頃から宮廷に暮らすようになり、ツタンカーメンとの友情を育んでいた。9 歳という若さでファラオとなったツタンカーメンは弱体化した国の立て直しを図るが、宮廷内には多くの敵が潜んでいた。アジルはそんなツタンカーメンを不安な気持ちで見つめていた…。