どんなところでもどんな時代でも、貧乏な人間が生きて行くのは大変だ。イーサン・フロムはマサチューセッツに住む農夫だ。彼は毎日長時間働くが、稼ぎはわずかだ。妻のジーナはやせた白髪まじりの女性で、いつも愚痴をこぼし、気にするのは自分の病気のことだけ。そんなとき、いとこのマティー・シルバーという少女がフロム家に一緒に暮らすことになり、ジーナを手伝い家事をするようになる。彼女の明るい笑顔と笑い声がフロム家に―いや、イーサンの孤独な生活にも―明るさと希望をもたらす。だが、貧乏は逃げられない監獄のようなものだ…。